07年夏に誕生した国内最大級のジャズ・フェスティバル「サッポロ・シティジャズ」。
その第2回・08年の前夜祭に登場したのは、ほかならぬ「穐吉敏子・ピアノトリオ~フロム・ニューヨーク」。ベースにポール・ギル。ドラムにマーク・テイラー。という布陣。
ホワイトロック・ミュージックテントという、ドーム型のテントを札幌大通公園に設置して、映像を投射(さながら巨大プラネタリウム)。まるで宇宙でのコンサートのみたいな雰囲気の中で行われた前夜祭。オープニングセレモニーで、上田札幌市長が歓迎の言葉。そして登場したのが「札幌ジュニア・ジャズオーケストラ」指揮とピアノは、なんと穐吉敏子さん。曲は彼女の名曲「ロング・イエロー・ロード」。開場前に穐吉さんと行われたリハーサルは緊張気味の様子だったが、本番では自信に満ちあふれ堂々とした演奏。満席となった700人の拍手と歓声で、テントは張り裂けんばかり、嵐の様な状態だった。
翌日の7月20日付・北海道新聞は、第一面の中央に、この中学生ジャズオーケストラとそれを指揮する穐吉敏子さんのステージ写真入記事を掲載“「札幌ジャズの夏」大通りで秋吉さんタクト!”と見出しを付け、10日間に及ぶ「札幌シティジャズ」の幕開けを祝った。
この中学生ジャズオーケストラは、この直前の6月29日には、トロントジャズフェスティバルに出演。7月1日にはオタワ・ジャズフェスティバルを見学。そして3日にはなんと、世界3大ジャズ・フェスの一つ「モントリオール・ジャズフェスティバル」へ出演して帰って来たばかり、まさにこの日が総仕上の演奏だったのだろうと感じさせられた。
ちなみに、この「札幌ジュニア・ジャズオーケストラ」は、岩手の」「花巻・ジュニア・スイングオーケストラ」や、宮城の「気仙沼・スイングドルフィン・ジュニアオーケストラ」とも交流があるみたいと、パソコンに向かってた我が女房・小春がいつもより声を大きくしている。
あの時の、僕の印象に残っているもう一つは「ジャズ・ウォーター」や「ジャズ・ア・フォンテ」といった水やワインのオリジナル商品の販売と、そのデザインだった。