【朗読予定】
・佐野洋子『 百万回生きたねこ 』
朗読者:小原睦代
むかし、読み聞かせてもらって楽しんだ絵本。大人になってから広げてみると、子どもの頃とは何かひと味違ったものがみえたり、年を重ねたからこそ感じとれるものも。ゆっくりとご覧ください。
・宮澤賢治『 やまなし 』
朗読者:大沼礼子
クランボンは賢治さんの造語といわれています。アイヌ語でkur=岩、崖。ra=下方。un=いる。bon=小さい。と解することができるそうです。とすれば、カゲロウかトビゲラの幼虫? いずれにしても春の小川で羽化するそれらの虫は命短く儚いものでしょう。「やまなし」はその虫たちに心を寄せて物語ったのかもしれませんね。
・昔ばなし『 地獄極楽見てきた婆さま 』
朗読者:阿部光子
嫁姑の話しです。まるで2時間サスペンスドラマのような話。
さて、嫁と姑のどちらに軍配が上がるでしょうか。
お楽しみに。
~休憩~
・大庭みな子:日本の名随筆集『 化粧 』より「 電車の花嫁 」
朗読者:金成宇女
昭和25、6年頃、東京でも交通手段が少なかった時代、結婚式帰りの花嫁・花婿一行も電車を利用することがあったようです。当時20歳だった作者が後々まで思い出す光景とは……
・夏目漱石『吾輩は猫である 二 』より「寒月君の奇妙な話」
朗読者:後藤弘子
主人公吾輩は、この作品の重要な語り手です。このニ章においては、恋猫三毛子(琴の師匠の所の雌猫)が帰らぬ猫となる悲しい自分の身の上や、この家の主、苦沙弥(くしゃみ)先生の周辺に起こるあれこれを語っています。今日は先生の膝に収まりながら耳にした迷亭先生、寒月君、苦沙弥先生の奇妙な体験談の中から、寒月君の話しを取り挙げてみることにします。
※鑑賞無料
※一品以上のご注文が必要です