ジャズ・ピアニスト・穐吉敏子さんが今年も岩手で、コンサートを開いてくれることになった。6月6日・盛岡。6月8日・北上。
この30年間、アメリカから来日のたびに、岩手まで必ず足を延ばし、欠かさずコンサートを開いてきた彼女ですが、今年は何と、初めての「夫婦水いらずのデュエット」。しかも結婚40周年。穐吉さんは79歳、夫でサックス奏者のルー・タバキンさんは69歳。
昨年は数ある作品の中でも、初めてとなった、2人だけでの演奏アルバム「ヴィンテージ」を発表!ジャズ・ディスク大賞にノミネートされ、話題となったデューク・エリントン・ソング・ブックをたずさえての来日だ。
作品での演奏は〝糟糖の夫〟が主役の珠玉デュオとか、世界的に有名な〝おしどり夫婦〟のあうんの呼吸とか、まさにワインのビンテージもののようなデュオ、であるとか評されているが、ピアノとテナー・サックスだけでの演奏自体、極めて珍しいことなのです。
長いこと穐吉さんの追っかけファンできた僕でさえ、夫婦だけでの演奏を聴くのは初めて!のことなので、心がワクワクしているところなのです。
そうしたことから、今回の盛岡公演は「穐吉敏子・ルー・タバキン結婚40周年」と、僕の店「ジョニー・開店35周年」を記念して、第一部をライブ。第2部をディナー(お食事会)として、盛岡駅前・開運橋たもとの「ホテル・ルイズ」で6月6日夕方6時から開きます。
また、今回初となる北上公演は、紫波町にある「野村胡堂・あらえびす記念館」がちょうど、開館15周年にあたることから、かつて「あらえびす」のペンネームで知られた、音楽評論家の野村長一氏が、SPレコードを携えて、出前コンサートを開いていたことにちなみ、館が主催し、北上さくらホールで開くことになったのです。6月8日夜7時の開演です。
余談ですが、穐吉さんは昔、野村胡堂の大ファンで「銭形平次」をたくさん読んだという。