「敏子は、並ぶものの無い独創的な能力と視点を持ったミュージシャンであり、JAZZの世界の作曲と演奏に関して、多くの革新的アイディアを取り入れました。最高の開拓者として存在する為の、彼女の道は険しく、人種・性別・固定観念と、差別の壁を越えなくてはなりませんでした。今日に到るまで、彼女は強固な信念とともに、自らのあるべき姿を追求し続けています。」
「敏子は、芸術的表現を完璧に、そして豊かにしようとする為に生きる我々へのインスピレーションです。」
これは「穐吉敏子ジャズオーケストラ」のプリンス・ソリストとして活躍してきた、穐吉さんの夫君・ルー・タバキン氏が穐吉さんのファンに向けて書いたメッセージ。
その彼が「国際トリオ」と称する、自己のグループで、来る9月の14・15日と二日間、僕の店・開運橋のジョニーでライブを行ってくれることになった。
メンバーは、ルー・タバキン(テナーサックスとフルート)/ボリス・コズロフ(ベース)/マーク・テイラー(ドラムス)/で、アメリカ・ロシア・イギリス出身の三人。
このトリオによる、パリでのライブ盤CDが発売になっている。ライブという小スペースで聴くビックネームな彼等の演奏が、手にとるように伝わって来る作品ということで、行く先々の会場では飛ぶように売れる。
「ジョニー」というジャズ喫茶が、日本のジャズ専門としてから34年、外人のみの演奏会を主催したことは、このルー・タバキン氏のグループ以外には一つもない。彼は特別!。というのは、ご存知のように、穐吉敏子さんのご主人であるから「一心二体」穐吉さんの分身として、僕が受け止めているからに他ならない。99年11月。01年11月。09年9月。に続く4度目のルー・タバキン・国際トリオの演奏会。
「僕は幼稚園の時も年寄りだった」と言って11才年上の穐吉さんを口説いて41年が過ぎ、彼は今70才である。