奇跡的なドリームライブ<36>2009.9.21.盛岡タイムス

 最近は、ジャズ・ピアニストといわれるよりも、ジャズ・マスターと呼ばれている。穐吉敏子さんは、今年(09年9月20日)米国西海岸での「モンタレイ・ジャズ・フェスティバル」に、夫で、サックス奏者のルー・タバキンさんと共に出演する。

  ルーさんは、直前の9月15、16の2日間、開運橋のジョニーで、自己の国際TRIOの日本ツアー・最終公演を行い、成田から西海岸へ飛んだ。話によれば現地にて夫人の穐吉敏子さんと落ち合ってのステージという。

  穐吉さんから、14日に届いたファクスによると「演奏の前に質問、答えの会合があり、ジャズ・マスター、ともなると、いろいろあります」と、打合わせ会議やマスコミとの会見についての事柄にもふれていました。それでなくても演奏前に、神経を集中させなければならないし、大フェスともなれば、なおさらのことなので、大変だということなのでしょう。

  フェスティバルが終わると、サンフランシスコのジャズクラブ「ヨシ」というところでの演奏が22日にあるそうですが、それはさておき、時差の関係はありますが、同じ9月20日は、僕が企画している、ささやかなジャズフェスティバル「オータム・ジャズ・コンサート・イン・紫波ビューガーデン」が行われる日で、これも「ご縁」なのかなと思う。

  また、来月の中旬には、横浜で毎年行われている大イベント「ヨコハマ・ジャズ・プロムナード」にも、穐吉さんは2日間出演することになっていますが、その後の演奏会までに空く2日間の休みを利用して、何と盛岡まで足を延ばし「10月15、16(木・金)は、ジョニーに行きたいと思っています」。とファクスと電話があり、トシコズ・ドリームの実現です。

  今年は6月に盛岡と北上でのデュオコンサート。その間の休日は、ジョニーでのピアノクリニック。振り返って見れば、岩手県の穐吉ファンにとっては、最良の年になるんだなあと「ファンタスティック」を感じながら今年80歳になる穐吉さんに元気をもらっています。