オール・ザット・ジャズ<22>2009.6.14.盛岡タイムス

 この原稿を書いている今は、09年6月12日の昼0時30分である。場所は、ぼくの店「開運橋のジョニー」。

  流れている音はピアノ。弾いているのは、いや、ピアノを練習しているのは、世界のジャズピアニスト・穐吉敏子さんである。

  穐吉さんと夫のルー・タバキさんは、2人だけでの演奏旅行中で、きょうは、いわて花巻空港から北海道への移動の日で、そのため、夜の演奏がないことから、店のピアノで練習中という訳なのです(練習は1日も休まず!)。

  おとといの仙台公演を終え、昨日は休養日だったのですが、急きょ、ぼくもパーソナリティーを務めている、FM岩手の長寿番組「オール・ザット・ジャズ」に、10年ぶりに出演していただけることになって、テレビ岩手の最上階に移転したFM岩手の第2スタジオで、無事収録を終えました。

  そのFMの放送日は来たる、6月28日、日曜日夜8時~8時55分です。穐吉さん自身、地方のFM局に自ら出向いて出演するというのも、極めて珍しいことなので、これを読んでくださった方にはぜひ、放送を聞いていただきたいなというのが、ぼくの願いです。

  6月7日に「ジョニー」で行われた、「ジャズ・ピアノ・クリニック」を受けたピアニストたちも目からウロコ。手足からのモヤモヤ感が消えたと、喜び目を輝かせた。

  8日の北上さくらホールでの演奏は、非常に響きのいいホールで気持ちがいいですね。このファツィ・オーリというピアノは、珍しい。わたしははじめて弾きます。それにしても、よく、知らないピアノを買ったものですね!とも。

  9日の大曲・山の手ホテルでは「カネトク」というお酒市場を経営している、ソムリエの小西さんが、創業75周年を記念してのコンサート&ディナー。最後には穐吉・ルー結婚46周年を祝う、ナイアガラと打ち上げ花火。という演出は、さすが花火の街!しかも主催の小西氏は花火プロデューサーで、花火に関する本やカレンダー、ポストカードまで手がけている。