試験場と秋の新そば<40>2009.10.19.盛岡タイムス

 穐吉敏子さん(米国立芸術基金・NEA・ジャズマスター)のプライベート・ピアノ・ソロ・ライブが、去る10月15、16日の2日間、開運橋のジョニーで開かれた。

  休日利用のため1カ月前の決定、しかも、夫ルー・タバキンさん(テナーサックス)のトリオが9月15、16日ジョニーに出演中に、穐吉さんからFAXと電話でした。コンサートに来ていたお客さんに、即告知。その後手書きのチラシや手紙などを、友人、知人、お客さんたちに配り、送り、ほかに電話で知らせたりの3週間があっという間に過ぎて当日を迎えた。新聞の告知も大変有り難かった。

  急な知らせだけに(いつもじゃないか!って、スミマセン)、特にも15日の入りを心配していたところだったけれども、ファンの方たちも、僕の心配を察知してか友人を誘うのも15日にしてくれたりして、補助席を必要とする程のお客さんが駆けつけて感激した。

  穐吉さん自身も、ジョニーは試験場。ほかで演奏したことがない曲も、やってみたくなる!と、さまざまなチャレンジを試みる。それはまた、居あわせた穐吉さんのファンにとっても、この上ないチャンスに恵まれていることに気づかされ、幸せな気分を味わうことができたといえるかも。

  翌16日の昼は「新そば」を食べたい!との穐吉さんのリクエストにより、おそばやさんに行くことに。でも地そばは残念ながらまだ収穫前。だが北海道産の新そばを打ってくれるという、緑ケ丘の「やま庵」へ行く。以前この店は、盛岡クラシック音楽愛好会の会長・境田憲一さんに連れられて、穐吉さんも行ったことのある店で、オイシイと記憶していた。しかも店主の渡辺さんも、穐吉さんのファンで、去る6月の穐吉・ルー・ヴィンテージ・コンサートの北上公演にかけつけてくれた人だけに、新そばはなおさらおいしかった様子で、店のために色紙にサイン。

  その後、ジョニーで約1時間のピアノ練習と、ベースの鈴木良雄さんと一緒に後日に演奏する彼の曲へのアプローチを確かめていました。