HO!PEタちゃん<69>2010.5.10.盛岡タイムス

 ジョニーと行く穐吉敏子への旅に参加した、金本麻里さんは、この3年半、歌手になれるものなら、なりたいという希望を持って、ジョニーで唄えるチャンスを逃さないことに目標を定め、自分の自由になる、ほとんど全ての時間を費やして、開運橋のジョニーで起こる様々なことを見聞し、体験してきた。

 1年前の09年6月6日・穐吉敏子・ルー・タバキン・ヴィンテージデュオ・コンサート&ディナーの席で穐吉さん作曲・谷川俊太郎作詞のホープ(希望)を、ギターの大森彰さんの伴奏で唄い「音程も悪くない、声も悪くない」の評。穐吉さんに「照井さんの弟子ですか?」ともきかれた。

 僕はそれをゴーサインと見なし、翌月からは、金本麻里のヴォーカルがメインの、ライブを店のスケジュールに組み入れる事にした。それまでは、様々なバンドで何曲か唄わせて頂くだけの、バンドのおかず的な立場でやらせていたのだが、それは大変な転機となった。

 ジョニーで毎月発行している、ライブスケジュールの自分の欄や聴いてほしいスケジュールに、蛍光ペンで線を引き、一人一人に手紙を添えて、友人知人、ファンに毎月きちんと、郵送する。するとどうだろう。一生懸命な娘だね。応援に行くから。聴きに行くからね。と集まって来て、唄を聴いては感動して帰る。

 演奏は勿論ですが、集客にもまめで真剣に、ファンを大切にする事を実践している。ドラマーの岩泉大司さんに並ぶ、店のトップクラスとなった。

 穐吉敏子への旅の時「夢の舞台・穐吉さん宅のホームパーティ」で、ホープを日本語と英語の両バージョンで、アカペラで唄った。穐吉さんの夫・ルーさんからは、以前に言われた「ホープガール」「ホッペガール」から、今度はもう一つ「ホッペタちゃん」と親しみを込めて話しかけられ心を許してもらえたことは、、何物にも替えられぬ喜びであったと思う。麻里はホープを唄い始めてからこれまで、人前で歌を唄う時、この歌を唄わなかったことはない。必ず唄う。穐吉さんの「希望」の意志を継ぐ決意は相当固い様だ。